自宅の売却をするにあたって、まずどうすれば良いのか分からないという方もいらっしゃると思います。大まかな流れとしては、不動産業者選定、売却価格の決定、媒介契約などがありますが、売却で損をしないためのポイントを3つにまとめてお話したいと思います。
ポイント① 相場感とライバルを知る
売出し価格を決めるには、相場感とライバルになりそうな、物件把握は欠かせません。
相場から売却出来そうな価格が分かりますし、ライバルになりそうな物件の数によって売却価格もある程度決まってきます。
ライバル物件が多い場合は、早期の売却が希望であれば相場よりも下げる必要があり、逆にライバルが少なければ、高く出しても良いでしょう。
相場については、可能な限りご自身で調べて頂きたいです。
ポータルサイトを使って、同じマンション内の事例や、周辺の類似物件を調べれば、ある程度、調べることができます。
AI査定もありますが、リノベーション済み、リノベーション前の物件を含めた査定で、現在の相場と合っていない事もありますので、目安程度にした方が良いと思います。
ポイント② 業者選び 査定の高い業者が良い業者ではない
依頼する業者を選定する際、査定金額によって決める方も多いと思いますが、一番高い査定をした業者を、考えなしに選んではいけません。
選ばれる為に、あえて高い金額の事例だけを集めて、査定書を作成する業者もいますので、実際に依頼すると、長期間決まらず、大幅に価格を下げて、結局相場よりも安く売ってしまうなんて事もあります。
加えて、住み続けながら売却をする場合、土日に何度も内覧対応をする大変さもありますね。
そこでポイント①の相場感が役にたちます。
不動産業者の査定額が、ご自身で調べた相場よりも大きな差異があった場合、客観的な資料で理由を説明出来なければ、知識が乏しいか、自分の利益優先かのどちらかですから、依頼するのは止めておいた方が良いです。
私なら、正しい相場感や、類似物件との比較を行った上での価格提案や、周辺環境の知識もある方に依頼したいですね。
ポイント③ 情報を周知する
不動産業界では、物件を預かってから売却まで、3ヵ月以内に決める事を目標にしています。実際、相場価格で目立つマイナス要素が無ければ、3ヵ月以内に決まる事が多いです。
売却活動が長期化してしまう物件は、相場より価格が高いか、情報が周知されていない場合がほとんどです。価格は下げれば解決しますが、問題は情報の周知。いくら良い物件でも、知って貰えなければ売れません。
今はインターネットの普及で、不動産業者に物件探しを依頼するだけでなく、PCや携帯で物件探しをする方も多いと思います。ポータルサイトを中心に広く物件情報が掲載されていれば問題ありませんが、ご自身で検索してもあまり出て来ないようであれば、売却の依頼先変更を考えても良いと思います。
不動産業者によっては、仲介手数料を売主・買主の両方から貰えるよう、囲い込みといって、情報をあえて出さず、他社からの内覧申込を理由つけて断ったりするところもありますので、ご注意を。
他には細かいことですが、室内を整理して、綺麗に掃除することや、居住者だから分かる物件の魅力や、逆に住みにくかった事などをまとめておくと、物件の良さが伝わりやすくなります。
不動産売却は、相場から逸脱していない価格で、情報が広く周知され、その部屋の魅力が伝わる努力をすれば、相場か、それ以上で売却ができます。
大切な資産の売却です。全てを業者任せにするのではなく、少しの準備をすることが重要です。