事前に把握しよう。リノベーション前の資金計画の立て方
- 2018/11/24
- リノベーション
- リノベーション・修繕費用, 貯蓄・資金計画, ライフプランニング
リノベーションを実施する前に確実に資金計画を立てることが重要です。毎月のローン返済額がいくらになるのか。管理費や修繕積立費などの諸経費はどのくらいになるのか。などを総合的に試算し、収入と支出のバランスを考慮することにより、物件の購入及びそのリノベーションのために使える大まかな費用が分かります。資金計画を誤ると様々なリスクが生じてしまいます。ここでは、資金計画の重要性と、資金計画の立て方をご紹介します。
資金計画なしのリノベーション
不十分な資金計画でリノベーションをしてしまうと、以下のようなリスクが生じる場合があります。
まず、資金不足でリノベーションが中途半端になってしまうことです。内装によって、住宅の設備機能や雰囲気はずいぶんと変わります。しかし資金不足でリノベーションが不十分になってしまえば、快適に暮らすどころか、住むことすら困難な物件になってしまう可能性もあります。そのようなことが起きないよう、しっかりした資金計画を立てることが必要です。
購入物件は賃貸物件とは違い、修理・修繕を自分で行うことが必要不可欠です。それ故、そのための費用を確保しておく必要があります。築年数の浅い物件ですと入居直後の最新で綺麗な設備や内装の時は、そのような事態を想像できないかもしれませんが、年月を経ることにより、必ずどこかが劣化し、いずれ修理・修繕をする必要が出てきます。また、マンションの場合は、自室内の修繕費をご自分で負担する他、共用部分の修繕費を管理組合が毎月徴収していることが一般的です。修繕費は必要なランニングコストです。不十分な資金計画でリノベーションしてしまい、「入居後どこかに修繕の必要が生じたのに資金がない」ということにならないよう、気をつけなければなりません。
リノベーション前の資金計画の立て方
では具体的に、資金計画はどのような流れで立てていくとよいでしょうか?
今後のライフプランを見直す
まず、今後のライフプランを今一度、見直しましょう。将来的に予想できる収入、購入した物件の管理費と修繕費、子供の人数とその養育にかかる費用、車の有無やその維持費、その他の生活費など、できるだけ細かく、今後のことを考えてください。予想しづらいことに対しては、最悪のケースを想定して、予算がかかるものと考えておけばよいでしょう。
ご自身、またはご夫婦の意見だけでは細かい部分まで把握できない場合もあります。そのような時は専門家の知恵、知識に頼るのも一考かもしれません。
資産のなかの自己資金
次に、現在の資産の把握です。資産がどれくらいあるのか、そのうち使える金額はいくらなのかをよく検討してください。現金でない資産に関しては、どの程度のスピードで現金化できるか、また、査定金額はいくらになるかも、できるだけ具体的に把握しておきましょう。
いくら借りられるのかどうかを確認
その上で、自分が最大でいくらまで借りられるのかを確認してください。再検討したライフプランにもとづいた収入と支出から、毎月の支払い額を想定し、そのうえで金利の確認、返済の年月など具体的に細かいシミュレーションを立てるとよいでしょう。例えば、毎月13万円まで支払える場合、管理費と修繕費で2.5万円かかると見積もると、ローンの返済にあてられるのは10.5万円までとなります。その10.5万円の返済を金利0.7%で35年間として試算すると、約3,910万円まで借りられる、という計算になります。
自己資金+ローンの総予算から物件の予算・リノベーションの予算を考える
さて、ここまで来ていよいよ、リノベーションのための予算を決めることができます。ここまで考えれば、用意可能な自己資金と、ローンを組める総額が予想できます。そしてそれにもとづいて、物件購入の予算とリノベーションの予算を考えましょう。
もし資金が足りないと感じた場合には……
もし資金が無限にあれば、その人はどんな家にも住むことができるでしょう。しかし現実は、そう安易にはいかないものです。限られた資金の中で最適を追求するために重要なのは、何を優先するのかを明白にし、予算内での使途を詳らかに把握し、時として修正、調整することが肝心です。予算を調整できる範囲としては、次のような要素が考えられます。物件自体では、立地、広さ、築年数、などです。リノベーションに関しては、施工範囲や、材料、設備費、デザインなどです。ご自分にとって、何が重要で、何がさほど重要でないのかを、先ずもって明確にする必要があります。
もし資金が足りないと感じた場合には、無理をしないことです。前述の通り、リノベーションが中途半端になってしまうリスクや、修繕費を確保できないリスクが生じてしまうからです。その場合は、どこに費用をかけ、何を諦めるのかを、じっくりと選んでいきましょう。例えば床をフローリングにする場合、使用する木の材質により、施工費用も仕上がりの雰囲気もかなりの違いがあります。また、高級な素材でも自分の好みに合わない場合もあります。自分にとって最優先したい点を明白にし、それとともに、専門業者のアドバイスのもと、使用する素材や設備をも吟味することで、快適な暮らしを手に入れることができると思います。
いかがでしたか?現在の資金と今後の収入・支出をよく検討した上で、ローンを組んで予算を決めることと、無理をしないことを、心がけてください。
ただし、その上で、もし、資金計画がうまくいかない場合や、悩んでしまった場合には、自分の考えだけで結論を出してしまわない方がよいでしょう。そういった時には、フィナンシャルプランナー(FP)に相談することをおすすめします。FPは、金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度などの幅広い知識を備え、総合的な資金計画を立て、経済的な側面から住宅購入を実現する方法を考えてくれる存在なのです。
ゼロアパでは宅建士はもちろんのこと、FPを取得しているアドバイザーが在籍しております。マンション購入やリノベーションを行う際に悩んでしまった場合には、ぜひゼロアパまでご相談ください。
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