しっかり対策を。 マンションを購入したときに行うべき防犯対策

マンションを購入したあとに、心掛けた方がよいことのひとつに防犯対策が挙げられます。「オートロックつきの高層マンションだからうちは関係ない」と思っていませんか。空き巣は様々な悪知恵を働かせて犯行に及びますので、たとえオートロックや高層階であっても他人事ではなく油断は禁物です。今回は、マンションの空き巣被害の実態、マンションを購入したときに行うべき防犯対策を詳しく解説します。

どうして? マンションで犯罪が多い理由

意外に思うかもしれませんが警察庁の調査によると、空き巣被害にあった4階以上のマンションでは無施錠の部屋から侵入されたケースが約40%にものぼります。「オートロックだから安心」「最上階だから泥棒は入れない」と思いこんで、玄関や窓の鍵をかけずに外出するなど、住人の防犯意識の低さが被害につながります。

マンションのオートロック機能の多くは、鍵を開けた住民と一緒に入ることができるなど、万全なセキュリティとはいえません。また、都市部の単身用マンションは人間関係が希薄になりがちで、隣の住人の顔を知らないことも珍しくありません。住人同士が顔を知らないことをいいことに、空き巣が住民のふりをして建物の内部に侵入しても誰も不審者と気づかないでしょう。

また、単身者の多いマンションは昼間働きに出ている方が多いので、多少音を立てても気づかれにくく、空き巣被害に遭いやすい傾向があります。

マンションの空き巣被害にはどのようなものがある?

前述の通り、マンションの空き巣被害の侵入経路で一番多いのは、無施錠の玄関や窓です。しかし、玄関と窓の両方をしっかり施錠しても安心とはいえません。警察庁の調べによると3階以下の低層マンションでは、ガラス破りによる侵入被害が約30%、ピッキング用具やサムターン回しによる被害は約3%となっています。

また、一般的にマンションの購入価格は高層階になればなるほど高くなります。「高層階の住人はお金持ちが多い」と思われ、高層階ばかり狙う空き巣犯も少なくありません。高層階への侵入手段は様々で、マンションの壁に設置されている排水ハイプを掴み、そこからよじ登ってベランダから侵入するケースもあります。非常階段から屋上に登り、そこからロープを使ってベランダの窓から侵入するケースも。

目星をつけたターゲットの生活習慣を双眼鏡などで観察し、侵入のチャンスを伺うケースもあります。鍵をポストなどに隠す習慣のある場合は、不在のときに合鍵を作り、その鍵を使って堂々と玄関から侵入する空き巣もいます。

オートロックや監視カメラがあるセキュリティ対策が万全なマンションでも、空き巣は様々な手段で部屋に侵入しようとします。マンションの設備を過信せず、自分でもしっかりと防犯対策をするよう心がけましょう。

マンションにおける防犯対策の4つのコツ

すぐに実践できるマンションの防犯対策を4つご紹介します。

玄関、窓の鍵を必ずかける

マンションの階数に関係なく、玄関や窓の鍵がかかっていない部屋は、空き巣が容易に侵入してしまいます。オートロックや受付にコンシェルジュがいるなど防犯設備が整ったマンションであっても、外出の際には玄関とすべての窓に鍵をかける習慣を身につけましょう。

玄関に鍵を複数個設置する

玄関に補助鍵を複数設置するのもおすすめの防犯対策です。空き巣は侵入するのに時間がかかることを嫌います。補助鍵を複数設置することで、一見して、犯行に時間がかかることが分かるのでピッキングツールやサムターン回しでの解錠を防ぐことができます。補助鍵は、安価なものでは3,000円程度からホームセンターなどで販売されています。DIYが苦手な方でも簡単に取り付けできる工具不要なものや、暗証番号を入力するタイプなど様々な種類があります。使いやすいタイプの補助鍵をいくつか設置してみてください。

ベランダに不必要に物を置かない

ベランダにあまり物を置かないようにするのも有効な防犯対策です。空き巣はたまたま通りがかった家で盗みを働くことはほとんどありません。特に常習犯は、侵入予定の家の「住人の行動」「建物の死角」「近所の人通り」「警察署の有無」など、何度も下見をして綿密な計画を立てて犯行に及ぶとされています。

植木、洗濯物、囲いなど物がたくさんあるベランダは外から見通しが悪く、空き巣が姿を隠す絶好の場所。空き巣に狙われないようベランダに置くものは最小限にしておきましょう。

窓に補助鍵や防犯ガラスシートを設置する

窓に補助鍵や防犯ガラスシートを設置するのも効果的です。特に窓から侵入されることが多い3階以下のマンションに住む方におすすめです。窓用の補助鍵もホームセンターなどで500円程度から販売されており、種類も豊富にあります。設置の際に工具不要なものも多いので、誰でも簡単に取り付けできます。

防犯ガラスシートを貼ると窓が割れにくくなります。空き巣は目撃されることを嫌うため、短時間ですばやく犯行を終わらせる傾向にあります。防犯ガラスシートを貼ると割るために何度も大きな音をたてて殴打する必要があり、そういった時間がかかる窓は空き巣にターゲットとして狙われにくい家となります。防犯ガラスシートは安価なものでは1枚100円程度から販売されていますが、高い防犯性能があり、窓全体に貼れるサイズになると数千円程度、業者に施工してもらうと数万円程度の費用が必要になります。

空き巣は様々な侵入手段で盗みを働きます。オートロックや高層階のマンションも例外ではありません。むしろ、施錠していない部屋が多いので、オートロックや高層マンションは空き巣にとって絶好の獲物です。設備がしっかりしたマンションに住んでいても自分で万全な防犯対策を行うことを忘れないようにしましょう。

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