人生100年時代、日本が匙を投げた【公助から自助へ】

金融庁が「人生100年とも言われる長寿社会の時代に向けて、どのように個人個人が資産を蓄えるか。」という内容の指針を示したのは記憶に新しいところと思います。

大企業が45歳以上を早期退職させようとしているニュースも目にしたり、経団連やトヨタ自動車などが、終身雇用は維持できないと明言している昨今ですが、
国までもが、このような発言をしてくるとは。いったい、この先どうなっていくのか不安が募るばかりです。

上記の発表とともに金融庁が提示した資料はA4サイズで約50ページ。その概要をまとめると以下の通りになります。

・老後の生活資金は自分で何とかして。

・年金だけでは、暮らせないから、若いうちからお金を貯めておくように。

・各自が各自の責任で投資して増やしましょう。

・公助→自助です。

・人間の寿命よりも資産寿命を延ばしましょう。

そして、年代ごとに段階を以下のように分けています。

1,現役期→長期積立・分散投資を推奨。(イデコやニーサを活用)
自らにふさわしいマネープランを選ぶ。
長期的に取引できる金融サービス提供者を選ぶ。

2,定年期→定年を延長する。
退職金がある場合は、それを踏まえたマネープランを再検討する。

3,高齢期→資産管理・運用をしっかり行う。
心身の衰えを見据えて動く。

ということになります。
私も含め、現役の世代は、支払った年金より、もらう年金の方が少ないことは周知の事実と、以前から皆が認識しているところです。
年金だけで暮らしていけるとは、はなから思っていない。そんなことは、とっくにわかっていました。

とは言え、実際にお上が堂々と指針を発表してしまうと、これはもう、なんとなくが、確実に現実問題になったということです。この先のこの国の変わり様をひしひと感じずにはいられなくなってきます。

そして、いよいよ、いざとなってしまったら、国は「だからあの時、忠告しておいたじゃん」と言うに違いありません。

国が言うところの「資産寿命を延ばす」には順番がある

そうは言っても、この国に生まれ、この国に住むと決めた以上、この国のルールに従うしかありません。年金を受給するまでの時間を使い、自分や家族のために自分たちで資産を作るしかありません。

「資産を作る」と聞くと、イコール「投資」と考える人が多いのではないでしょうか。しかし、そこは、早とちりせずにいくつかの段階を経る考え方が必要です。ここでは、わかりやすく3つの段階を経てみることにします。

1、支出を減らす。→現在払っているランニングコストを見直す
2、自分自身に投資をすることで所得を増やす。→投資原資を作る
3、自分以外に投資をする

1、「支出を減らす」は見落とす人が多いかもしれませんが、一番手っ取り早くできることです。
例えば、
・公共料金をクレジットカード払いにする→ポイントの還元もあります。
・ふるさと納税をはじめてみる。
・自家用車をやめてカーシェアリングをする

このようなことをするだけで、支出を減らすことはできます。
その他、使っていないのに、毎月払い続けているサービスはありませんか?
保険は適正ですか?(万が一ばかりに捉われすぎて、今がおざなりになっているケースは結構あるようです)
携帯電話は、格安SIMで用は足りませんか?
高い金利で住宅ローンを借り続けていませんか?

などなど。細かいところですが、価値を損なわずにランニングコストを下げることはできます。たとえ、何らかの形で価値が下がったとしても、その分を他にまわして、必要不可欠なところにお金を使うことが出来るので、納得できる価値を生み出すことになります。
そのうえで、アプリなどを使い、家計の支出と収入をわかりやすくすることをお勧めします。

因みに私は、家計を可視化するためにマネーフォワードを使っています。
以前にそれについての記事を書いていますので、よろしければ参考にしてみてください。
https://www.aoyamabussan.co.jp/blog/moneyforward/

2、自分自身に投資をすることで所得を増やす。→投資原資を作る
他でも通用するスキルを身につける。
今現在、所属している会社だけでなく社会的観点から「自分の市場価値」を顧みることも大切だと考えます。

最終的に一番の資産・資本となるのは、紛れもなく自分自身です。自分へ投資をし、スキルアップを目指すことが、延いては一番利回りが良い結果を生むはずです。
知識を得て、知恵を遣い、自信を磨くことで得られることはたくさんあるはず。

このような勉強や経験こそが、資産寿命を延ばすことにつながってゆくのだと思います。

これを怠り、安易なかたちで自分以外に投資をしてしまうと将来的に自身の社会的な可動範囲は確実に落ちてしまいます。中身や内容がないことで、選択肢が狭まり自身の首をしめることになり兼ねません。

3、自分以外に投資をする
代表的なのものに株式や不動産、仮想通貨(暗号資産)などがあります。
投資を知るということは、身銭を切ってやってみるということ。すべからく自己責任と自己の決断で学びながら着実にすることです。

野球の初心者が、プロ野球選手を相手に勝負を挑んでも無謀なことであるのはわかります。投資も同様です。なぜか、株や不動産投資だと、楽勝にうまくいくと思う人が多いのですが、それは間違った考え方です。なんでも安易に勝てるものではありません。株や不動産投資も然り。プロと同じ市場で戦う訳です。成功例だけで世の中が成り立っている訳ではないことをくれぐれも肝に銘じてください。

上手にやるためには、野球同様、練習を繰り返していくしかないと思います。
それを、子供に伝えられたら再投資としては最高ですね。

そしてもちろん、健康第一です。

とにかく、時間を有効に使うことが投資のポイントだと思います。

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福永夕太

福永夕太専務取締役

投稿者プロフィール

1981年生まれ。2児の父。銀行出身。様々な投資判断を得意とする。自宅は築古マンションをリノベ。その他投資物件を複数保有。マンションの建築年を覚えるのが得意(笑)自宅近くに畑を借りて耕しています。
【保有資格】 ・CPM(米国不動産経営管理士) ・宅地建物取引士 ・ファイナンシャルプランナー(AFP) ・2級ファイナンシャル・プランニング技能士 ・賃貸不動産経営管理士 ・相続アドバイザー

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