一人暮らしの方がマンションを購入するときに用意しておきたい頭金

最近では、単身でもマンションを購入する人が多い傾向にあります。マンションを購入する際には住宅ローンを利用して、毎月返済していくのが一般的ですが、一人暮らしでマンションを購入する場合にはできれば頭金を用意したほうが安心かもしれません。その理由を詳しく説明していきます。

一人暮らしでマンションを購入するメリットとデメリット

まず一人暮らしでマンションを購入するメリットとデメリットを理解しておきましょう。

メリットとしては、今後も賃貸物件に住み、家賃を払い続けるよりは、それにかかる費用を購入した物件に投資することで、自分の資産になることです。また、木造や鉄骨造の賃貸物件の建物に比べると構造上、防音性や耐震性に優れており、最新設備が整っている場合が多いでしょう。そしてまた、建物の管理体制が整っているため、先々の補修や修繕工事などをマンションの住人全体で計画的かつ着実に実施することができます。より快適で安心な生活空間を手に入れることが可能となります。

反面、単身のときにマンションを購入した方の場合、その後に、結婚や転勤、転職などで、それまでのライフスタイルと変わり、そのまま住み続けることが難しくなることも十分にあり得ることです。
せっかく自分の住まいを手に入れ、新しい生活を始めるつもりが引越しを余儀なくされることも考えられます。そのような状況になり、例えば、売却することを選択したとしましょう。まだ住宅ローンが残っている場合には、ローンの残債よりも高く売却ができないと足りない分を自己資金で用意しないと完済が出来ないことになります。お金の工面やローンの借り換えなどに苦労を強いられるかもしれません。

マンションを購入する時に頭金を用意しておいたほうがいい理由

マンションの購入の際に住宅ローンを利用するなら、実際のところ頭金を用意しなくても、フルローンを組み、マンションを購入することもできます。その場合、一般的に、金利が0.2~0.3%上乗せになりますが、諸費用部分も住宅ローンとして融資を受けられる可能性もありますので、自己資金が0~10万円程度で購入する方も中にはいらっしゃいます。

ただし、頭金なしでのマンション購入を希望することは、銀行の審査上は、必ずしも良い結果につながるとは限らないので注意が必要です。

頭金を出す事によって、金利条件が良くなる事もあります。また、フルローンを組んでしまったことで、将来的に、残債が多く残り、他から工面して資金を作らないと売却が出来ないなどということも考えられます。
つまり、手元に資金が無いけども物件を買いたい。というよりは、ある程度の資金はあるけれど、今の低金利であれば、多少金利が上るとしても、今は、フルローンで融資を受け、手元の資金はほかの投資に回す、若しくは蓄えておきたい。もしも、審査上必要なのであれば、蓄えの中から、頭金を出すことにします。というように、余力を持った考え方と対応ができることが理想といえます。

また、一人暮らしの場合は病気や怪我で働けなくなってしまった場合、時としてローンを返済できなくなるリスクがあります。その点なども考慮に入れ、少しでも毎月の返済額の負担を減らせるように、頭金をある程度用意しておくのが重要なことなのです。

一人暮らし用のマンションを購入するときに必要な頭金の目安

頭金があれば色々な面で購入時にプラスに働くことを説明しました。では、一人暮らしでマンションを購入する方の場合、どの程度の頭金を用意しておくと良いのでしょうか。あくまでも目安ではありますが、物件価格の1割程度の頭金を用意しておくと安心です。3,000万円の物件なら300万円を頭金で支払い、残りの2,700万円を金融機関から借りて返済していくということになります。

頭金の目安は上記のとおりですが、フルローンを希望される方もいらっしゃると思います。その場合は、これから先のライフプランを出来るだけ明白にしたうえで、月々の返済に可能な額などを把握されると、先々の安心材料にもなるでしょう。特に、結婚などを考えている場合には大きな出費が生じる可能性があります。それでもローンを返済し続けられるかどうかを考慮しておかなければなりません。

また、マンションを購入するときに現金として用意しなければならない費用は頭金だけではありません。マンション自体の購入費用とは別に、諸費用として各種税金や仲介手数料などが発生します。一般的には7%前後の諸費用が現金で必要になるため、3,000万円の物件なら210万円程度となります。他にも、引越し代や家具や家電などの購入費用などもマンションを購入するときには必要となってきます。
単身の方がマンションを購入するときには、本当に自分の収入で安心してローンを返済していけるのかを試算しておくことがとても大切です。マンション購入後のことも踏まえて、頭金を十分に用意しておくことが望ましい考え方だと思います。

必要な自己資金などに関しては、物件や購入者の状況などで大きく異なります。どの程度の予算を用意したら良いか、どうやって住宅ローンを組むかなど、マンション購入のことでお悩みがあれば、ぜひゼロアパまでご相談下さい。

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